ペルー旅行を終えたあとは、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスへ。日々移動して名所を廻っていたペルーとは趣を変えて、4泊5日の日程で、”南米のパリ”ともいわれるこの街でのんびりぷらぷらと散歩して過ごそうと思って。
ブエノスアイレスは、経度・緯度ともに日本のちょうど逆で、時差もちょうど12時間、まさしく地球の裏側、もっとも遠い街。そして、寒い冬のことなんてすっかり忘れてしまう夏まっさかりの季節。ヨーロッパ系の人たちが多くて、ペルーとは全く異なる雰囲気。ちなみに、アジア人は全然いなくて、この3日で見かけたのは、中国人っぽいサラリーマン2人連れだけ。やっぱり果てしなく遠いところなんだなあ、と実感。
3日を過ごした今、私はすっかりこの街に魅了されていて、スペイン語さえできれば、ここで暮らしたいなあと本気で思ってしまうほど。たぶん私が今まで訪れた国は27とか28カ国くらい、訪れた都市なら数え切れぬくらい。でも、わざわざ「また行きたい」と思う都市はそれほど多くなくて、「住みたい」と思える街なんて、NYはじめほんのいくつか。まさか地球の反対側で、こんなに惹かれる都市に出会えるとは、思いもよらぬうれしい発見で、ほくほくと幸せ感を味わっている日々。
何がそんなに魅力的なのかといえば、ぷらぷらと歩くだけで楽しくなってくる、エリアごとに異なる街の雰囲気、自分好みでなかなか手に入らないデザインでハイクオリティなものが信じられないプライスで手に入るというショッピングの楽しみ、おいしい肉料理やワインとおしゃれなカフェなど食文化の充実、街の人たちの素朴さとセンスのよさの掛け合わせ、今まで知らなかった文化や習慣の発見がたくさん・・・などなど。NYが好きな人は、絶対気に入ること間違いなしの街だと思う。
ということで、、盛りだくさんなので伝えるのが難しいものの、まずはこの3日で訪れたエリアの風景の切抜きをいくつか紹介。
ファッション関係のお店(特に靴や鞄など革製品が安くてデザイン豊富)やショッピングモールなどがある、目抜き通り「フロリダ通り」。1kmくらい続いていて、道の真ん中には、いろんなパフォーマンスをやっている人や露天商も。一日中、ショッピングにいそしむ人たちで溢れている繁華街。
「5月広場」近くの風景。古い建物がたくさん街に溶け込んでいる。ブエノスアイレスは、基本的に高層ビルは少なく、空を広く臨める。真夏の日差しはとっても強いけれど。
映画館やカフェが軒を連ねる「ラバージェ通り」。夏のひとときをオープンカフェでくつろいでる人がたくさん。
NYでいうマディソンアベニューのような高級ブティック街と高級住宅地のある「レコレータ地区」。おしゃれした上品なおばあちゃんや犬連れの奥様がいっぱい歩いてたりする。緑と調和のとれた落ち着いた雰囲気のエリア。
タンゴ発祥の地として知られる「ポカ地区」。working classの人たちが住む庶民的な街なのだけれど、写真の「カミニート」と呼ばれるカラフルな家が並ぶエリアは、ブエノスアイレスを代表する観光地でもある。画家キンケラ・マルティンのアイディアによってこの色合いの街並みができた。
タンゲーリア(タンゴのライブが聴けるレストランやバー)が立ち並ぶ「コリエンテス大通り」。夜まで賑やかでイメージはNYのタイムズスクエアのよう。ミュージカルの代わりにタンゴを楽しむ、という感じ。でも、集まっている人たちの格好は、より華やかな印象。
まだ行っていない惹かれるエリアもいくつかあるので、追って紹介しようかと。