ハーレム125丁目にあるAPOLLO THEATER。そこで、毎週水曜の夜に行われているのが「アマチュアナイト」。その名のとおり素人が芸を披露して、勝ち抜いていく選手権のようなもので、詳細知らなかったのだけれど、クラスメートと出かけてきた。
なんだかすごいイベントだった。最初は、始まりのミュージックのあと、司会の人が客席からてきとうに10人くらい指名して、ステージに上がらせて、いきなりダンスコンテスト。一通りみんなアドリブで踊ったとに感覚の拍手で優勝者を決めて、かなりダンスをやっていると思われる唯一の日本人の女の子が一番になっていた。
そのあと、本番のコンテスト。吉本のお笑いのアメリカバージョンをイメージしていたのだけれど、真剣な歌やダンスなどもあって、実にバラエティ豊か。ルールは単純で、いいと思ったものには観客が拍手絶賛して、いまいちなものにはブーイングする。ブーイングが多いと、executer(処刑者)と呼ばれる役の人が、毎回服装を変えて現れて、出演者は途中退場になって、司会者にさんざんネタにされる。
歌の第一声から大ブーイングが起こったり、応援団の大声援とものすごいブーイングが混ざって大競争になったり、観客の反応が何より面白かった。全身で「出て行け」と表現したり耳が聞こえなくなるのではないかと思っちゃうくらいの大声だったりと、あの力強さはかなりの迫力だった・・・。司会者の力量もなかなかで、場の盛り上げと収拾にだいぶ貢献していた。最後は、1番から3番まで、歓声の大きさで順位を決めて終了。
私が行ったのは、普通の予選で、普通の予選に勝ち抜いた人が、月別の選手権に出て、そのあとにチャンピオン選手権があるらしい。普通の予選でもなかなかのレベルだったから、チャンピオンになるのは、相当、難易度が高そう。どんなに自信のある人でも、あのブーイングの恐怖を前にして歌うのはかなりの勇気だし、処刑されるならまだしも、ブーイングの中、最後まで続けるのも本当に残酷で辛いことなはず・・・。観ていただけの自分でも、あのブーイングの嵐が夢に出てきそうな気がしてしまう。でも、貴重な経験だったし、とても楽しめた。