今週の贅沢グルメ会はトライベッカのフレンチ『
Bouley』(ブーレイ)にて。
最初はひそやかにやっていたはずのグルメ会が、英語のクラスのみんなに広まり、なぜか大人気で、今回は韓国人・タイ人・中国人と日本人とアジア多国籍のグループ総勢6人のにぎやかな会に。
Bouleyは、NYで人気のシェフ、David Bouley氏のレストラン。911のテロのあと、自分のレストランを長らく閉じて、赤十字とともに食事を提供したり、トライベッカの再建に努めたり、と料理の腕だけでなくて、社会的にもNYで大きな役割を果たしてきた注目の人物。
写真を撮り忘れたのだけれど、入り口にはりんごがずらりと並んでいて、すごくいい香り。中は深紅を基調としたインテリアで、思ったよりこじんまりで落ち着く空間。カーテンで日差しが入らないようにしていたけれど、夜のほうがろうそくと赤で映えてもっとステキな気がする。
周囲の客層は、やっぱり年齢層高め。でも、銀座のランチのようなおばさま方というよりは、男性客が多い印象。
そして、料理。38ドルの「Tasting Menu」というコースにしたのだけれど、まさに感動の連続。最初から最後まで、まったく裏切られない見事な料理だったので、メモも兼ね、細かく紹介でも。
まずはChef`s Canapeで始まり。
前菜は2品から選べて、「Sashimi Quality Tuna with Shaved Fennel Dressed in Herb Oils and a Spicy Marinade」に。高級マグロを「刺身のクオリティ」と表現するお店はけっこう多い。見た目と同様、味もすごく上品。
メインも2品から選べて、チキンと迷った末、魚(鱈)に。「Pan Seared Chatham Cod with Peas, Hon-Shimeji and Porcini MushroomsTruflle Flavored Dashi and Braised Fennel」。これが、かなりかなりおいしくて大満足。前菜も共通だけれど、フレンチという枠ではなくて、食材そのもののをいかに活かすかという発想で作られた料理という気がした。
このお店の前にベーカリーもあって、パンも有名で、付け合せのパンもいろんな種類から選べて目の前で切り分けてくれておいしかったし、マッシュドポテトも絶品。
そしてここからデザートオンパレード。正直、何がなんだか分からなくなるほどにあれこれ出てきた。ラズベリーのアイスと、グレープフルーツの入った冷製ヨーグルト。
普通ならこれで終わりでしょ、ってところで、2品から選べるデザート。「Granny Smith Apple and Saigon Cinnamon Meringue 」。このシナモンがきいたアイスが、ほんとに感動で、かなり忘れられない味。これでさすがに終わりでしょ、と思ったところで、シェフからのサービスということで、ムースが出てくるわ、プチフールのクッキーもあるわ、とさすがに最後はギブアップ。
ショーに行く時間もぎりぎり迫っていたので、すごく痩せてるのにいつも2食分平気で平らげる、元スチュワーデスのタイ人にあとはお任せした。最後、ゆっくりできなかったのはちょっと残念。
おまけに女性にはお土産のケーキもあって、満足を通り越した感じ。ここは絶対また通いたいなあ。その分、運動もしないとかなりやばいけど・・・。
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Bouley
120 W Broadway,
New York 10013
Btwn Duane & Reade St
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