月曜日は、偶然、日本と同じくこちらも祭日。コロンバスデーということで。
せっかくの休み、夜はオペラを観に行ってきた。前回はニューヨークシティオペラで観たのだけれど、今回は初の
メトロポリタンオペラ。今年から、General ManagerがPeter Gelbに変わって、なにかと話題になっている。オペラの裾野を広くするために、4階の一番安い席が平日だと15ドルという破格に設定したり(週末は40ドル)、マダムバタフライなどのNew Productionに注目が集まっていたりする。日本で映画観るより安い値段で、オペラが楽しめてしまうなんて、本当に贅沢な気がする。
実際入ってみると、噂に聞いていたとおり、建物は豪華だったし、スケールも大きかった。3800人も収容できるらしい。ドレスアップした人たちもいるけれど、上のほうはジーパンやスニーカーの人もちらほらいるくらい、ドレスコードはゆるかった。それでも、ミュージカルなどに比べれば来ている人もみんな大人だし、しっとりと優雅な気分になれる気がする。
今回観たのは、『Die Zauberflote』。Mozartの『魔笛』。ドイツ語で、字幕は前の席のうしろについていて、自分でオンオフできるしくみ。始まってすぐに、舞台の美しさに本当に圧倒された。エジプトが舞台なのだけれど、演出にうっとり、感心することしきり。そして、歌声。Queen of the Nightの役のErika Miklosaの一曲は、鳥肌もので、この世のものとは思えない音色だった。自分でも信じられないくらい魅了されて、一日たっても今でもメロディーが頭の中を廻っている。
もともとは、せっかくNYに来たのだから、オペラも経験として観ておかなきゃ、くらいのトーンだったのだけれど、このままだとかなりはまってしまいそうな気配。夜の授業に出てる場合じゃないんじゃないか、と思うくらい。授業で夜がつぶれてしまうと、演目ごとに開催される日が限られているので、いろいろ観るのがけっこう厳しくて、なんとか時間を練りだして、もっと観たいなあと企み中。